Epic Games(エピック・ゲームズ)は、アメリカ・ノースカロライナ州に本社を置く、世界的に著名なゲーム開発・販売会社です。1991年にティム・スウィーニー氏によって設立され、当初は「Potomac Computer Systems」という社名でスタートしました。後にEpic MegaGames、そして現在のEpic Gamesへと社名を変更しながら、革新的なゲームエンジンと魅力あるタイトルの数々で業界をリードしてきました。
Epic Gamesが広く知られるきっかけとなったのは、何と言ってもその代表作である「Unreal」シリーズと、後に登場した「フォートナイト(Fortnite)」です。Unrealシリーズは、同社独自のゲームエンジン「Unreal Engine」の名を一躍有名にし、その技術力の高さを世界中に示しました。Unreal Engineは高品質なグラフィック表現や物理シミュレーション、リアルタイムレンダリング機能を備え、映画や建築、医療などゲーム以外の分野でも幅広く採用されているのが特徴です。
2017年にリリースされたフォートナイトは、バトルロイヤル形式のゲームモードを無料で提供し、全世界で爆発的なヒットを記録しました。プレイヤーは最大100人の中から最後の1人を目指して戦い、建築要素を併せ持つ斬新なゲームシステムが大きな魅力となっています。定期的なアップデートやシーズン制の導入により、世界中のプレイヤーを飽きさせない運営体制も高く評価されています。
また、Epic Gamesは自社ゲームを配信するプラットフォーム「Epic Games Store」も運営しています。2018年に開設されたこのストアは、他社プラットフォームと比較して開発者に有利な収益分配モデル(開発者70%、Epic Games30%)を採用しています。さらに、毎週無料でゲームを1〜2本配布する独自のプロモーションを展開し、多くのユーザーを獲得しています。この戦略はSteamなど既存プラットフォームに挑戦するものとして業界内外から注目を集めました。
近年では、AppleやGoogleとの課金手数料を巡る法廷闘争や、開発者コミュニティへの技術提供を目的とした「MegaGrants」プログラムなど、ゲーム開発環境の整備・保護にも積極的に取り組んでいます。特にUnreal Engineを使用する開発者に対して助成金を提供し、次世代のクリエイターを支援する姿勢は多くの賛同を得ています。
Epic Gamesは、単なるゲームメーカーに留まらず、ゲームエンジンの技術革新、配信プラットフォームの再定義、グローバルな調達・支援プログラムの実施など、多岐にわたる事業を通じてエンターテインメント産業の未来を形作っています。今後も同社の動向から目が離せません。
<主な特徴(フィーチャー)> ・Unreal Engineによる高度なグラフィック表現とリアルタイムレンダリング機能 ・フォートナイトをはじめとする人気ゲームタイトルの開発・運営 ・Epic Games Storeでの開発者フレンドリーな収益分配モデル(開発者70%) ・毎週無料でタイトルを配布するプロモーション戦略 ・クロスプラットフォーム対応によるマルチデバイスでのプレイサポート ・MegaGrantsなどによるゲーム開発者への助成金プログラム ・AppleやGoogleとの手数料問題を巡る法的アクションによる業界への影響
<参考文献・参照サイト> 1. Epic Games公式サイト(英語) https://www.epicgames.com 2. Epic Games 日本公式サイト https://www.epicgames.com/ja/ 3. Unreal Engine 日本語公式サイト https://www.unrealengine.com/ja/ 4. Wikipedia「Epic Games」 https://ja.wikipedia.org/wiki/Epic_Games 5. Epic Games Store 日本語ページ https://www.epicgames.com/store/ja/ 6. ASCII.jp「Epic Games Store,100%オリジナル収益分配の衝撃」 https://ascii.jp/elem/000/000/962/962377/ 7. Game Watch Impress「Epic Games Storeが日本上陸、開発者優遇策に注目」 https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1184221.html