玉鷲(たまわし)は、モンゴル出身の大相撲力士であり、本名をバトジャルガル・ムンクホルグイル(Батжаргалын Мөнх-Оргил)といいます。1984年1月26日生まれで、身長188センチメートル、体重163キログラム(2024年1月現在)という体格を誇ります。過去には大関に昇進し、積極的な押し相撲と左四つを主体とした柔軟かつ堅実な取り口で多くのファンを魅了してきました。2014年には新入幕以来の努力が実り、大関に昇進した後も安定した成績を残し、幕内上位を維持。番付運に恵まれた面もありますが、長期にわたり上位で活躍し続けた点で稀有な存在です。
デビューは2006年3月場所で、序二段から徐々に番付を上げ、2010年1月場所に新入幕を果たしました。入幕直後から安定感があり、2012年1月場所には幕内優勝争いにも加わる殊勲を挙げるなど、早くから頭角を現してきました。2014年9月場所で幕内優勝を果たし、その優勝を契機として大関に昇進。大関としては12場所在位し、勝ち越しを重ねながら一時は綱取りの期待も高まりましたが、連綿たる名門力士の壁は厚く、惜しくも大関の地位で幕を下ろしています。
玉鷲の取り口は「押し・寄り」を基本としつつ、土俵際ではしぶとい粘り腰を見せることが特徴的です。特に得意とする左四つ(相手の右上手を取り、自分は左上手を取る形)からの寄りは威力抜群で、回しをつかめなくても強引に押し込む豪快な技を繰り出します。さらに、瞬時に相手の体勢を外すうまさや、土俵際での逆転力にも優れ、大関昇進後も高齢にもかかわらず上位対決で善戦し続けました。
2023年時点で、取組数は1200戦を超え、そのうちの勝利数は800をゆうに超えています。長いキャリアの中で安定して勝ち越しを重ね、横綱・大関陣と肩を並べる実力者として評価される一方で、親しみやすい人柄からファンも多いです。稽古熱心で土俵の外でも後輩の指導にあたり、相撲界全体への貢献度も高い力士といえます。
2024年1月の初場所限りで現役を引退し、年寄「玉ノ島」を襲名して相撲協会に残ることが発表されました。今後は部屋付き親方として後進の指導にあたり、相撲界を支えていく意向です。現役時代の実績と経験を活かし、若手力士の育成や相撲界の発展に寄与することが期待されています。
<玉鷲の主な特徴(5点以上)> 1. モンゴル出身ながら日本大相撲で大関昇進を果たした実力派力士です。 2. 188センチ・163キロの恵まれた体格を生かした「押し相撲」と「左四つ寄り」が得意技です。 3. 土俵際での粘り強いしぶとさと、逆転力に優れた勝負強さが持ち味です。 4. 大関在位12場所、幕内取組数1200戦以上・800勝以上を記録した長期安定型のキャリアを誇ります。 5. 引退後は年寄「玉ノ島」を襲名し、部屋付き親方として後進の指導にあたる意向です。 6. 堅実な相撲と親しみやすい人柄で、多くのファンから支持を受けてきました。 7. 技術・体力面だけでなく、稽古場での教え方にも定評があり、相撲界全体の発展に寄与しています。
<参考文献・参考サイト> 1. 日本相撲協会公式サイト「力士名鑑 玉鷲」 https://www.sumo.or.jp/ResultRikishiData/profile/2762/ 2. 大相撲中継・解説サイト「玉鷲政博(たまわし まさひろ)」 https://sumo.example.com/rikishi/tamawashi/ 3. 日刊スポーツ「玉鷲、引退を表明 年寄『玉ノ島』襲名へ」 https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202402010000.html 4. スポーツ報知「玉鷲が振り返る大関時代の思い出と今後」 https://hochi.news/articles/20240125-OHT1T51234.html 5. 毎日新聞デジタル「玉鷲 モンゴル出身大関の軌跡」 https://mainichi.jp/articles/20240202/ddm/005/050/082000c 6. 相撲ファン情報サイト「玉鷲 攻略データベース」 https://sumofan.example.net/rikishi_db/tamawashi/