カーディナルス(英語: St. Louis Cardinals)とは、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイスを本拠地とするプロ野球チームで、メジャーリーグベースボール(MLB)のナショナルリーグ中地区(NL Central)に所属しています。1882年の創設以来、長い歴史と伝統を誇り、MLB全30球団中でも最も成功を収めたチームの一つとして知られています。
チームは初期に「ブラウンベアーズ(Brown Stockings)」や「ブラウンズ(Browns)」などの名称で呼ばれていましたが、1900年代初頭に鳥類をモチーフとした「カージナルス(Cardinals、『枢機卿(ローマ・カトリックの聖職位階)の赤い法服』に由来)」への改名が行われました。以来、赤色を基調としたユニフォームと「Bird on the Bat(バットの上の鳥)」というロゴで親しまれています。
チームはこれまでに11度のワールドシリーズ優勝(1902年、1942年、1944年、1946年、1964年、1967年、1982年、2006年、2011年、2013年、2014年※※注:2014年は地区連覇止まり)を果たし、リーグ優勝は19回以上、地区優勝は10回以上を数えます。歴史的名選手としては、打率.331・通算3,630安打を誇るスタン・ミュージアル(Stan Musial)、通算3,000奪三振・防御率2.91のボブ・ギブソン(Bob Gibson)、そして2001年から2009年に在籍し本塁打・打点の2冠を複数回獲得したアルバート・プホルス(Albert Pujols)などが挙げられます。
セントルイス・カーディナルスのホームスタジアムは、2006年に開場したブッシュ・スタジアム(Busch Stadium)で、収容人数は約45,000人。スタジアムの周辺にはミズーリ川が流れ、セントルイスの象徴であるゲートウェイ・アーチ(Gateway Arch)を望むロケーションが特徴です。ファンは“Cardinal Faithful”とも称され、熱狂的かつ家族連れにも優しい雰囲気が魅力となっています。
チームカラーはレッド、ホワイト、ネイビーの3色。マスコットには「フレッドバード(Fredbird)」が登場し、試合前やイニング間のパフォーマンスで観客を盛り上げます。また、伝統的に多くの選手が長く在籍し引退後に球団職員やコーチとして残る傾向があり、「カーディナルス・ファミリー」と呼ばれる結束力の強さも大きな特徴です。
長い歴史の中で幾度も黄金期とスランプを繰り返しながらも、常に上位争いを演じる強豪チームとして現在もMLBを代表する存在です。総合力の高い打線と、独自のスカウティング・育成システム(通称「カージナルス・パイプライン」)から輩出される若手投手の台頭が相まって、将来も安定して勝利を追究し続けるでしょう。
特徴(主な項目) 1. 創設年:1882年(最古参球団の一角) 2. 本拠地:ミズーリ州セントルイス(ブッシュ・スタジアム) 3. 所属リーグ:MLB ナショナルリーグ中地区 4. ワールドシリーズ優勝回数:11回(MLB史上2位) 5. チームカラー:レッド・ホワイト・ネイビー 6. ロゴマーク:Bird on the Bat(バットの上の鳥) 7. マスコット:Fredbird(フレッドバード) 8. 歴代名選手:スタン・ミュージアル、ボブ・ギブソン、アルバート・プホルス など 9. 育成システム:カージナルス・パイプライン(独自のスカウト・マイナーリーグ網) 10. ファン愛称:Cardinal Faithful(熱狂的かつ温かいファン層)
参考文献・ウェブサイト 1. セントルイス・カージナルス – Wikipedia(日本語) https://ja.wikipedia.org/wiki/セントルイス・カージナルス 2. MLB公式サイト St. Louis Cardinals(英語) https://www.mlb.com/cardinals 3. スポーツナビ・MLB カージナルス最新情報(日本語) https://sports.yahoo.co.jp/mlb/teams/cdl/ 4. Full-Count「セントルイス・カージナルス」特集(日本語) https://full-count.jp/mlb/team/cardinals/ 5. Baseball King「MLBチーム紹介:カージナルス」(日本語) https://baseballking.jp/mlb/team/145 6. Baseball-Reference.com(英語) https://www.baseball-reference.com/teams/STL/