大井競馬場(おおいけいばじょう)は、東京都品川区勝島二丁目に位置する地方競馬の主競馬場で、通称「東京シティ競馬(TCK)」の会場として親しまれています。1950年(昭和25年)に開場し、以来、昼間のみならず日本で初めてのナイター競馬「トゥインクルレース」を1967年から実施するなど、レース観戦の多様化を牽引してきました。敷地面積は約170,000平方メートル、観客席の収容人員は約25,000人を誇り、家族連れから競馬ファンまで幅広い層に利用されています。
コースレイアウトは馬場中央に長方形のダートコース(周回距離1,200m)を配置し、内側には直線1,000mのタイム計測用コース、外側には観覧道路を兼ねた大通りがあります。ゴール前の直線は約200mと短めですが、大きなカーブを抜けたあとの一気の追い込みが醍醐味です。馬場には全天候型のダートが敷かれており、雨天時でも比較的安定した状態でレースを行える点が特徴です。
施設面では、メインスタンドのほかにバックスタンド、指定席エリア、ファミリー向けのキッズスペースやフードコートが充実しています。ナイター開催時にはスタンド全体が照明で鮮やかに照らされ、都会の夜景と競馬場が一体となった幻想的な雰囲気を味わえます。場内には馬券発売所、場外馬券売場、パドックをはじめ、調馬場の様子を間近に観察できる観覧席も設置されています。
主な開催競走としては、ダートグレード競走「東京大賞典」「TCK女王盃」「東京スプリント」「エンプレス杯」などがあり、地方競馬の中核を担うビッグレースが連日行われます。また、春季には3歳馬限定の「東京ダービー」、夏季には「羽田盃」「東京ユースカップ」など、世代別の重賞競走も充実しています。これらのレースはテレビ中継やネット配信でも人気を集め、地元だけでなく全国からファンが訪れます。
アクセスには、東京モノレール「大井競馬場前駅」が最寄りで、駅からは歩いて数分の距離です。京浜急行線「立会川駅」からも徒歩15分程度で到着でき、都心からの交通利便性が非常に高い点も魅力のひとつです。周辺には工場地帯や倉庫群が広がる一方で、近隣の「しながわ水族館」や「しながわ区民公園」といったレジャースポットもあり、競馬観戦以外の楽しみも提供しています。
―――――――――――――――――― 主な特徴 ・ナイター競馬「トゥインクルレース」を日本で初めて導入(1967年~) ・ダート周回コース(1,200m)+直線コース(1,000m)を併設 ・東京大賞典、東京ダービーなど主要地方重賞が多数開催 ・メインスタンド、バックスタンド、指定席エリア、キッズスペースを完備 ・アクセス良好:東京モノレール「大井競馬場前駅」直結、京急「立会川駅」徒歩圏内 ・全天候型ダート馬場で雨天時のレース中止が少ない ・都会の夜景と競馬を楽しめるナイター照明設備
―――――――――――――――――― 参考文献・参考サイト 1. 大井競馬場(東京シティ競馬)公式サイト https://www.tokyocitykeiba.com/oi/ 2. Wikipedia「大井競馬場」 https://ja.wikipedia.org/wiki/大井競馬場 3. 東京都産業労働局 地方競馬事業の概要 https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/manufacture/keiba.html 4. 交通アクセス(TCK公式) https://www.tokyocitykeiba.com/access/ 5. しながわ観光協会「大井競馬場周辺スポット」 https://shinagawa-sakuya.jp/spot/oi_keibajou/ 6. 地方競馬全国協会(NAR) https://www.nar.net/ 7. JRA地方競馬情報(重賞レースリスト) https://www.keiba.go.jp/dirtrace/ 以上の資料を基に、大井競馬場の歴史や施設、レースの魅力、アクセス方法など多角的にご紹介しました。競馬ファンはもちろん、初めて訪れる方にも楽しんでいただける要素が満載の競馬場です。