以下では「遅延(レイテンシ)」とは何かを詳しく解説し、その特徴をリスト形式で整理したうえで、参考文献を5件(可能な限りURL付)ご紹介します。

――――――――――――――――――――――――――― ■遅延とは 遅延(ちえん、英: latency)とは、情報や信号、データ、音声、映像などが送信元から受信先まで到達するまでに要する時間のずれやタイムラグを指す。通信ネットワークやコンピュータシステム、オーディオ機器、ビデオ配信、制御システムなど、リアルタイム性が求められるさまざまな領域で重要な評価指標となる。 通信分野では、パケットが送信されてから応答が返るまでの往復時間(RTT: Round Trip Time)が遅延を表す代表的指標である。音声通話やビデオ会議では、1回線の往復で100ms以上の遅延が発生すると会話の自然さが損なわれやすくなる。オンラインゲームや株式売買のような高頻度取引、ロボット制御などでは、数ミリ秒以下の超低遅延が求められる場合もある。

ソフトウェア処理やネットワーク機器でのパケットバッファリング、暗号化/復号化処理、ルーティング、物理的距離による光ファイバー伝播遅れなど、多岐にわたる要因が遅延を発生させる。遅延が大きくなると通信品質の劣化や操作レスポンスの遅さ、音ズレ、映像のコマ落ち、制御系システムの不安定化といった問題を引き起こす。

――――――――――――――――――――――――――― ■主な特徴(5項目以上) 1. 遅延時間(Latency Time) – 信号やデータが送信元から受信先まで到達するまでの時間。ネットワーク機器の処理時間や伝送距離が影響。 2. ジッター(Jitter, ばらつき) – パケット間の遅延時間の変動度合い。VoIPやリアルタイム通信で音声・映像の乱れを招く要因。 3. 帯域幅(Bandwidth)との関係 – 帯域幅が十分でも遅延が大きいとスループットが稼げず、通信品質が低下。 4. 原因要素の多様性 – 物理伝送距離、ルーティング数、プロトコルオーバーヘッド、暗号化処理、ネットワーク混雑など。 5. リアルタイム性への影響 – オンラインゲームや遠隔医療、ロボット制御など、少しの遅延が致命的障害を招く領域がある。 6. 測定方法 – PingコマンドによるRTT測定、iperfによるスループットと同時評価、専門計測機器による分解能ミリ秒以下の測定など。 7. 低遅延化技術 – エッジコンピューティング、QoS制御、UDPによる軽量プロトコル採用、ハードウェアアクセラレーションなど。

――――――――――――――――――――――――――― ■参考文献・URL(日本語) 1. Wikipedia「レイテンシ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/レイテンシ 2. IT用語辞典 e-Words「遅延」 https://e-words.jp/w/%E9%81%85%E5%BB%B6.html 3. Mozilla Developer Network (MDN)「Latency」 https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/Performance/Latency 4. Cisco Japan「ネットワーク遅延とその最適化」 https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/docs/optical/15005-52.html 5. Soundhouse「DAWにおけるオーディオ遅延(レイテンシ)とは」 https://www.soundhouse.co.jp/howto/daw-latency.html 6. ITmedia エンタープライズ「ネットワーク性能評価指標としての遅延」 https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1506/01/news013.html

投稿者 wlbhiro

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