オーストラリア(Australia)は、南半球に位置する世界で6番目に広大な国土を持つ英連邦の一員であり、正式名称を「オーストラリア連邦(Commonwealth of Australia)」と言います。東西に約4,000キロメートル、南北にも約3,200キロメートルにわたる大陸国家であり、島国でもあります。総面積は約7,692,000平方キロメートル、人口は約2,600万人(2023年推計)を擁し、首都はキャンベラ、最大都市はシドニーです。

歴史的には、先住民族であるアボリジニやトレス海峡諸島民が5万年以上にわたって暮らしてきた土地に、1770年のキャプテン・クックによる領有宣言、その後1788年の最初の刑務植民地設立を経て、1901年に6つの植民地が連邦として統一されました。イギリス連邦王国として段階的に独立を遂げ、現在は議会制民主主義と立憲君主制を組み合わせた政治体制を採用しています。

地理的には、内陸部に広がる乾燥地帯(アウトバック)やグレートヴィクトリア砂漠、東部のグレートディヴァイディング山脈、北部の熱帯雨林、南東部および南西部の温帯林など、多様な自然景観を有します。世界最大の単一構造珊瑚礁である「グレート・バリア・リーフ」は世界遺産に登録されており、希少な海洋生物が多く生息しています。

気候区分も亜熱帯、熱帯、砂漠性、地中海性、温帯など多彩で、降水量や気温差も地域によって大きく異なります。この気候の多様性が豊かな生物多様性を支え、コアラやカンガルー、ワラビー、エミュー、タスマニアデビルなど多くの固有種を生み出しています。

経済的には鉱業、農業、観光業、教育・研究開発などが主力産業で、鉄鉱石や石炭、天然ガス、金、ウランなどの資源輸出が国家財政を支えています。また、多文化主義を掲げる移民大国でもあり、世界中からの移民が英語環境の中で多様な人材を生み出しています。教育・研究分野ではオーストラリア国立大学(ANU)やメルボルン大学、シドニー大学などが世界的評価を受けています。

文化面では、先住民族文化と西洋由来の文化が融合し、スポーツ(ラグビー、クリケット、オーストラリアンフットボール)、映画、音楽などで世界的に知られるアーティストや選手を輩出しています。またワイン産地としても名高く、バロッサバレー(南オーストラリア州)やヤラバレー(ビクトリア州)などが国際的評価を得ています。

国民生活は比較的高い生活水準と福祉制度を享受しつつ、都市部では交通インフラや住宅事情、内陸部では乾燥化や水資源管理などの課題を抱えています。なお、近年は気候変動への対応・防災対策や先住民の権利回復、アジア太平洋地域における安全保障協力の強化などが重点課題となっています。

以上がオーストラリアの概要説明です。

● オーストラリアの主な特徴(5点以上) ・国家体制:立憲君主制・連邦制を採用し、英連邦王国の一員でもある ・地理的多様性:砂漠、熱帯雨林、温帯森林、山岳地帯、珊瑚礁など多彩な自然環境 ・生物多様性:世界的に希少な固有種(カンガルー、コアラ、タスマニアデビル等) ・経済基盤:資源輸出(鉄鉱石、石炭、天然ガス)、農牧業、教育・観光が主要産業 ・多文化主義:移民政策を通じた多民族共生社会、英語を共通語とした国際交流 ・高い生活水準:福祉制度、教育制度が整備され、世界的な生活指数で上位 ・気候変動対策:森林火災や干害への対応、再生可能エネルギー導入の推進

参考文献・ウェブサイト(日本語) 1. 外務省「オーストラリア基礎データ」 https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/australia/index.html 2. 在日オーストラリア大使館「Australia in Japan」 https://japan.embassy.gov.au/ 3. オーストラリア政府観光局(JAPAN)「オーストラリア政府観光局公式サイト」 https://www.australia.com/ja-jp 4. 総務省統計局「国勢調査結果(オーストラリア)」 https://www.stat.go.jp/data/outsider/australia.html (仮URL) 5. Wikipedia「オーストラリア」日本語版 https://ja.wikipedia.org/wiki/オーストラリア 6. WWFジャパン「グレートバリアリーフ保護プロジェクト」 https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3479.html

投稿者 wlbhiro

コメントを残す