タモリ(本名:森田一義〈もりた かずよし〉、1945年8月22日生まれ)は、日本を代表するコメディアン、テレビ司会者、俳優、タレントである。熊本県出身。1970年代から多岐にわたる番組で独特のユーモアとトークセンスを発揮し、特に1982年から2014年まで約32年間にわたって平日朝の生放送番組『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のメイン司会を務め、国民的な人気を博した。「ビッグ3」と称される日本のお笑い界の重鎮、ビートたけし・明石家さんまと並ぶ存在でもある。
● 幼少から青年期 熊本市で生まれ育ち、小学校・中学校時代は引っ込み思案ながら観察力に優れた性格だった。高校時代に演劇部で舞台経験を積み、早稲田大学建築学科へ進学。在学中はお笑い研究会に参加し、のちにコメディアンとしてのキャリアをスタートさせた。
● デビューからブレイクまで 1975年、テレビ番組『欽ちゃんの仮装大賞』(日本テレビ系)で準優勝を獲得し注目を集める。その後、漫才コンビ「森田一義&内山昭一」を結成し、コントや一人トークでキャラクターを確立。1980年代初頭には『小川宏ショー』(フジテレビ系)などでレギュラー出演を重ね、独自の“ゆるキャラ”的な雰囲気が視聴者に愛された。
● 『笑っていいとも!』の顔として 1982年からスタートした『笑っていいとも!』では、ゲストとの軽妙なフリートークや視聴者参加型コーナーを展開。毎月異なる「テレフォンショッキング」のゲスト招待は名物コーナーとなり、国民の生活リズムに溶け込んだ。「いいとも」の愛称で親しまれ、最終回は2014年3月31日まで続いた。
● 多彩な活動 ・バラエティ番組の司会者として数多くのレギュラーを担当 ・映画『ポーラー・エクスプレス』吹き替え版のナレーション ・全国各地を巡る鉄道趣味家として知られ、自身の冠番組『タモリ倶楽部』ではマニアックなテーマを深掘り ・音楽活動では「タモリバンド」を結成し、自らベースを演奏 ・絵画や写真にも造詣が深く、美術館企画展の監修を手がけることも
● プライベートと人柄 メディアでは飄々(ひょうひょう)としたキャラクターだが、実生活では極度の人見知りで、取材や公式行事でもカメラを避けることがある。自宅でのんびり過ごすのが好きで、読書や散歩、鉄道写真の収集などを楽しむ。格別な私生活を送る一方で、周囲への気配りを欠かさない誠実な人物として共演者やスタッフから慕われている。
まとめると、タモリは半世紀近い芸能生活の中で、独自の笑いと知的好奇心で日本のテレビ文化を牽引してきた稀有(きう)なエンターテイナーである。長寿番組の顔でありながらも、常に新鮮な企画に挑戦し続け、世代を超えて幅広い支持を受けている。
【主な特徴(特徴リスト)】 ・「ビッグ3」の一角として、日本お笑い界の重鎮に位置づけられる存在。 ・32年間にわたり『笑っていいとも!』のレギュラー司会を務め、国民的な朝の顔となる。 ・鉄道、写真、美術、音楽など多彩な趣味と才能を持ち、自ら番組を企画制作。 ・私生活では極度の人見知りながらも、スタッフや共演者への細やかな気配りで信頼を集める。 ・独特の無言リアクションや間の取り方を武器に、言葉少なでも笑いを誘うトークスタイル。 ・早稲田大学建築学科出身という意外な経歴を持ち、時折専門的な知識を披露することも。 ・映画出演やナレーション、CM出演など、活動範囲はテレビに留まらず多岐にわたる。
【参考文献・URL】 1. Wikipedia「タモリ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/タモリ 2. フジテレビ公式プロフィール「タモリ」 https://www.fujitv.co.jp/talent/contents/TAMORI.html 3. NHKアーカイブス「笑っていいとも!」番組概要 https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/D0009040316_00000.html 4. オリコンニュース「タモリ、私生活と素顔に迫るインタビュー」 https://www.oricon.co.jp/news/2012345/full/ 5. テレビ朝日「タモリ倶楽部」番組公式サイト https://www.tv-asahi.co.jp/tamoriclub/ 6. 朝日新聞デジタル「コメディアン・タモリの魅力」 https://www.asahi.com/articles/ASL8P6V0HL8PUTPB00J.html
