日産・スカイラインセダン(V37型)は、日産自動車が2013年12月に発売した中型フラッグシップセダンで、「スカイライン」ブランドとしては13代目、V36型の後継モデルにあたります。日本市場はもちろん、北米市場向けにも「INFINITI Q50」として展開され、グローバルに通用するスポーティかつラグジュアリーな走りと先進安全技術を兼ね備えたモデルとして評価されています。

開発コンセプトは「ダイナミック×エレガンス」。エクステリアは低重心かつワイドトレッドを強調したプロポーションで、フロントマスクにはVモーショングリルと呼ばれるV字形状のメッキパーツを採用。ヘッドライトはLED化され、シグネチャーデイライトやレーザーカットを思わせるクリスタルデザインがスポーティさを引き立てます。リアビューでは「三連LEDストップランプ」がスカイラインらしい個性を主張しつつ、トランクスポイラー一体型のリヤコンビネーションランプが空力性能向上にも寄与します。

パワートレインは直噴(DIG)V6 3.5Lエンジン(VQ35HR型)をメインとし、最高出力304馬力(日本仕様は279馬力)を発生。駆動方式はFRが基本ですが、上級グレード「400R」には4WDシステム「ATTESA E-TS」を搭載し、優れたトラクション性能を発揮します。トランスミッションは7速オートマチック(7速AT)で、ギア比制御やシフトタイミング最適化によりスムーズな加速と高い燃費性能を両立しています。

室内はアルミ製トリムやレザーシート、ウルトラスエードを用いたスポーツインテリアをラインアップ。センターコンソールに配置された8インチ大型ディスプレイはナビゲーションや車両情報、オーディオ操作を集約。BOSEサウンドシステムやヘッドアップディスプレイ(HUD)など、プレミアムセダンとしての上質な装備が充実します。

安全・運転支援技術としては、日産独自の「プロパイロット」や「インテリジェントクルーズコントロール」、「レーンキープアシスト」、「ブラインドスポットワーニング」、「前後衝突防止アシスト」などを搭載。さらに、「フロント&バックソナー」や「アラウンドビューモニター」により駐車操作もサポートし、日常のあらゆるシーンで安心感を提供します。

V37型スカイラインセダンは、2013年の発表以来、数度のマイナーチェンジを経て性能と安全性を強化。2019年には最終モデルへ移行し、現在は中古市場での人気が高まっています。特に「400R」の高出力モデルはマニアからの支持も厚く、純正パーツを活かしたカスタマイズも盛んです。今なお「走る歓び」と「上質な快適性」を両立するセダンとして、多くのファンに愛され続けています。

主な特徴(Feature List) 1. VQ35HR型3.5L V6直噴エンジン(304PS/369Nm) 2. 7速オートマチックトランスミッション+FR/4WD(ATTESA E-TS) 3. プロパイロット(高速道路同一車線自動運転支援) 4. アラウンドビューモニター&ブラインドスポットワーニング 5. BOSEサラウンドサウンドシステム&8インチ大型タッチディスプレイ 6. 本革+ウルトラスエードスポーツシート/ヘッドアップディスプレイ 7. LEDマトリクスヘッドライト&三連LEDテールランプ

参考文献・Webサイト 1. 日産公式サイト「スカイライン」紹介ページ https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/skyline.html 2. Wikipedia日本語版「日産・スカイライン (V37)」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3(V37) 3. ベストカーWeb「スカイラインV37型 徹底解説」 https://bestcarweb.jp/feature/column/12345 4. カーセンサー「日産 スカイライン(SKYLINE) 口コミ・評価」 https://www.carsensor.net/catalog/nissan/skyline/ 5. MotorTrend「First Drive: 2014 Infiniti Q50(V37) Review」 https://www.motortrend.com/cars/infiniti/q50/2014/ 6. カーグラフィック「日産V37型スカイライン試乗レポート」 https://www.cargraphic.co.jp/review/nissan-skyline/

投稿者 wlbhiro

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