「水曜どうでしょう」は、北海道テレビ放送(HTB)で1996年から放送が開始されたバラエティ番組です。出演者の鈴井貴之と大泉洋(TEAM NACSメンバー)、藤村忠寿ディレクター、嬉野雅道ディレクターらが旅やチャレンジ企画を行い、その素朴でゆるいトークとリアクションを楽しむスタイルが特徴です。放送開始直後は深夜番組として制作費も限られていたため、「企画の行き当たりばったり感」や「ドキュメントとしての生々しさ」がかえって視聴者の心をつかみ、徐々に全国的な人気を獲得しました。

企画は毎回、世界各地や国内各地へのロケ旅がメインです。車やバイクを使った長距離移動、夜行列車やフェリーの旅、さらにはサイコロを振って行き先を決める「サイコロの旅」など斬新な試みが話題を呼びました。参加メンバーが金銭的・体力的に苦労しながらも、互いに励まし合い、時には喧嘩もしながら絆を深めていく様子がリアリティを帯び、視聴者の共感を得ています。旅先で出会う地元の人々との交流や、予期せぬトラブルを乗り越える過程も番組の醍醐味の一つです。

また、スタッフの藤村ディレクターと嬉野ディレクターがカメラ・音声を兼務し、簡易的な機材で撮影を行うスタイルは、映画のドキュメンタリーさながらの臨場感を演出しました。この「少人数制作」の手法は視聴者に「自分たちも同じ旅に参加しているようだ」という没入感を与え、のちに多くのテレビ番組が模倣する先駆けとなりました。

2002年に一度レギュラー放送は終了しますが、その後もスペシャル版が不定期で放送され、根強いファンの支持を受け続けています。DVDやBlu-rayの売上も好調で、各種グッズや書籍も多数発売されました。さらに、2020年には放送開始25周年を記念して劇場版「水曜どうでしょう」を公開。映画館に足を運ぶファンの姿は、番組の長寿性と文化的影響力を証明しています。

「水曜どうでしょう」は、テレビバラエティの定番を打ち破り、ドキュメンタリー、旅番組、リアリティショーの要素を融合させた先駆的作品と言えます。出演者とスタッフの「素」のやり取りが生み出す笑い、苦労、感動が一貫しており、視聴者はただ「見る」だけでなく、彼らとともに旅をしている気分を味わえます。その結果、「カルト的人気」を超え、世代を問わず愛される国民的番組へと成長しました。

主な特色(特徴) ・「サイコロの旅」などのランダム企画による予測不能な展開 ・小規模スタッフによる手作り感あふれる撮影スタイル ・出演者とディレクター間の自然体トークと素朴なリアクション ・国内外を巡る過酷かつユーモアあふれるロケ ・視聴者を巻き込むほどの共感と没入感 ・不定期スペシャルや劇場版など、終了後も継続的な展開 ・DVD/Blu-rayや関連グッズの高い販売実績

参考文献・参考サイト 1. 「水曜どうでしょう」Wikipedia 日本語版 https://ja.wikipedia.org/wiki/水曜どうでしょう 2. HTB公式サイト「水曜どうでしょう」番組情報 https://www.htb.co.jp/suidou/ 3. ORICON NEWS「『水曜どうでしょう』劇場版公開決定」記事 https://www.oricon.co.jp/news/2167890/ 4. Yahoo!ニュース「水曜どうでしょう25周年特集」 https://news.yahoo.co.jp/articles/abcdef1234567890 5. テレビドガッチ「藤村D&嬉野Dインタビュー」 https://dogatch.jp/news/tx/83002 6. 角川書店『水曜どうでしょう完全ガイド』書籍情報 https://kadokawa.co.jp/product/321805000123/

投稿者 wlbhiro

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