ACL(アクセス制御リスト)とは、コンピュータネットワークにおいて、特定の通信を許可または拒否するためのセキュリティ機能です。ACLは、ネットワーク機器上で設定されるルールのリストであり、ネットワークトラフィックのフィルタリングやアクセス制限を管理するために使用されます。

ACLは、ネットワーク上のパケット通信を管理し、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、ポート番号などの条件に基づいて通信の許可や拒否を行います。これにより、ネットワーク上でのセキュリティを確保し、不正アクセスや攻撃からネットワークを保護する役割を果たします。また、ACLはユーザーごとのアクセス制限や特定のサービスへのアクセス制限も行うことができます。

ACLの特徴は以下の通りです:

1. 精密な制御: ACLは、送信元や宛先のIPアドレス、ポート番号、プロトコルなどの情報をベースに通信を制御するため、細かな設定が可能です。特定の条件に合致しない通信はブロックされるため、ネットワークの安全性を高めることができます。

2. レイヤー2からレイヤー7まで: ACLは、OSIモデルのレイヤー2からレイヤー7までの通信を制御することができます。これにより、ネットワーク上のさまざまなプロトコルやサービスへのアクセス制御が可能となります。

3. 設定の柔軟性: ACLは、ユーザーのニーズに応じて柔軟な設定が可能です。追加、変更、削除などの操作も比較的容易に行うことができます。

4. 遠隔管理: ACLは、ネットワーク機器上に設定されるため、リモートからの遠隔管理が可能です。このため、ネットワーク管理者は物理的に機器にアクセスする必要がなくなり、効率的な管理が可能となります。

5. プロトコルの識別: ACLは、通信の中に含まれるプロトコルを識別することができます。これにより、特定のプロトコルに関する制限やフィルタリングを行うことができます。

参考文献:

1. Cisco, “Access Control Lists (ACLs) Explained.” [online] Available at: 2. TechTarget, “Access control list (ACL).” [online] Available at: 3. TCP/IP Guide, “IP Access Control Lists (ACLs).” [online] Available at: 4. ITProPortal, “What is an Access Control List (ACL)?.” [online] Available at: 5. Study.com, “Access Control List (ACL): Definition & Examples.” [online] Available at:

投稿者 wlbhiro

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