黒柳徹子(くろやなぎ てつこ、1933年8月9日生まれ)は、日本の女優、タレント、声優、司会者、エッセイスト、ユニセフ親善大使として幅広い分野で活躍している文化人である。東京市(現・東京都)出身。1955年にNHKのラジオドラマで女優デビューを果たして以来、テレビ、映画、舞台、CMなどで数多くの作品に出演。特に1969年から続く長寿トーク番組『徹子の部屋』の司会として知られ、その飾らない人柄と独特の黒いつんつるてんの髪型で国民的人気を獲得してきた。

作家としての顔も持ち、1979年出版の自伝的小説『窓ぎわのトットちゃん』はベストセラーとなり、世界30か国以上で翻訳発売された。戦時中の特殊学級での体験をもとにした作品は、多くの人の心をとらえ、障がい児教育や福祉の在り方にも大きな影響を与えた。

1984年に国連児童基金(UNICEF)の日本国内親善大使に任命され、以来35年以上にわたって国際的な子どもの権利擁護と支援活動に携わっている。アジア、アフリカ、南米など世界各地を訪れ、現地の子どもたちの生活実態を視察し、募金活動や講演、ドキュメンタリー番組への出演を通じて問題提起を行ってきた。2015年には UNICEF 国際親善大使 に就任し、世界規模での活動を展開している。

また声優としても長く活動し、ディズニー映画『リトル・マーメイド』のアリエル役の吹き替えなど数多くの作品に参加。舞台ではミュージカルや朗読劇にも挑戦し、その表現力と語り口の魅力で観客を引き込む。エッセイや随筆、対談集も多数刊行しており、多角的な視点から現代社会を照射する発言はしばしばメディアでも取り上げられる。

受賞歴としては、第4回日本エッセイスト・クラブ賞(1984年)、紫綬褒章(1993年)、旭日小綬章(2003年)などを受章。またテレビ司会者としての功績により放送文化基金賞(1995年)や日本アカデミー賞特別賞(2010年)など多くの栄誉を得ている。高齢となった現在も『徹子の部屋』の司会を継続し、常に第一線で活躍を続ける稀有な存在である。

黒柳徹子は、日本の戦後文化を象徴する大物タレントであり、子どもや弱い立場の人々への深い思いやりを抱きながら、芸能活動と社会貢献を両立させてきた。彼女の生き方は、多くの人に勇気と希望を与え続けている。

特徴(フィーチャー) ・長寿トーク番組『徹子の部屋』の司会を1969年から継続し、国内最長記録を保持 ・自伝的小説『窓ぎわのトットちゃん』が世界30か国以上で翻訳出版され、児童文学として高い評価 ・UNICEF日本国内親善大使(1984年~)、UNICEF国際親善大使(2015年~)として国際子ども支援活動に従事 ・声優としてディズニー映画吹き替えやアニメ作品に出演、舞台・朗読劇への参加などマルチな表現者 ・エッセイスト、対談集の執筆多数。社会問題や教育問題への発信者としても知られる ・紫綬褒章、旭日小綬章をはじめ、多数の文化・放送関連賞を受賞

参考文献・参考URL 1. Wikipedia「黒柳徹子」 https://ja.wikipedia.org/wiki/黒柳徹子 2. UNICEF日本「黒柳徹子さん プロフィール」 https://www.unicef.or.jp/member/ambassador/kuroyanagi/ 3. 『窓ぎわのトットちゃん』公式サイト(集英社) https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-744512-9 4. NHKアーカイブス「徹子の部屋」番組紹介 https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A196901050960001300600 5. 日本エッセイスト・クラブ「第4回受賞者 黒柳徹子」 http://www.j-ec.net/award/essayist/award_4.html 6. 日本芸術文化振興会「紫綬褒章受章者名簿」 https://www.ntj.jac.go.jp/award/etc/2020_hyoshou.html

投稿者 wlbhiro

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