ブロック・スチュワート(Brock Stewart, 1992年4月19日生まれ)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ポモナ出身のプロ野球投手です。大学時代はカリフォルニア州立ポリテクニック大学(Cal Poly)でプレーし、2013年のMLBドラフトでロサンゼルス・ドジャースから22巡目(全体654位)で指名を受けてプロ入りを果たしました。マイナーリーグでは主に先発投手として登板し、着実に階段を上がった後、2017年5月27日にメジャーデビューを果たしました。
デビュー戦こそリリーフ登板でしたが、その後は先発ローテーションにも入る活躍を見せ、2017年シーズンは13試合(うち先発10試合)に登板して4勝3敗、防御率3.76という結果を残しました。特に最速95マイル(約153キロ)に達する速球と、切れ味鋭いスライダー、落差のあるカーブを武器に打者を翻弄。制球力にも定評があり、ゾーン内外を柔軟に使い分けながら三振とゴロアウトを量産しました。
2018年以降は先発とリリーフを行き来しつつ、チーム事情に応じた起用を受けます。2019年途中にはシカゴ・カブスへトレード移籍し、その後2020年シーズンにはシアトル・マリナーズでもプレー。リリーフとしての信頼度が高まり、ブルペンの切り札として長短問わず重要な局面で登板しました。2021年シーズンはトミー・ジョン手術からの復帰を目指しつつも、怪我の影響で出場機会は限定的となりました。
投球スタイルとしては「コンタクト・マネジメント」を重視し、ボール先行型の制球投球からカウントを整え、有利なカウントでの決め球(スライダー、カーブ)で三振を奪うパターンを得意とします。また、対左打者にはスライダー、対右打者にはカーブといった使い分けが顕著で、打者の左右を問わずアウトを積み重ねる能力に長けています。
オフシーズンには地元カリフォルニア州や母校での野球クリニックを開催し、若手育成にも力を注いでいます。今後はリハビリを経て再びメジャーのマウンドに立ち、長所である制球力と多彩な変化球を武器にさらなる飛躍が期待されます。
<主な特徴> ・ポジション:投手(先発・中継ぎ兼任) ・投打:右投右打 ・身長/体重:196cm/102kg(公称) ・大学:カリフォルニア州立ポリテクニック大学(Cal Poly)出身 ・MLBデビュー:2017年5月27日(ロサンゼルス・ドジャース) ・球種構成:速球(平均93–95マイル)、スライダー、カーブ、チェンジアップ ・プレースタイル:コンタクト・マネジメント重視、左右打者対応の変化球使い分け ・トレード歴:2019年シカゴ・カブス移籍、2020年シアトル・マリナーズ入団
<参考文献・ウェブサイト> 1. Wikipedia「ブロック・スチュワート」 https://ja.wikipedia.org/wiki/ブロック・ステュワート 2. MLB公式サイト「Brock Stewart – Los Angeles Dodgers」 https://www.mlb.com/player/brock-stewart-641290 3. Baseball-Reference.com「Brock Stewart Statistics」 https://www.baseball-reference.com/players/s/stewabr01.shtml 4. FanGraphs「Brock Stewart Player Page」 https://www.fangraphs.com/players/brock-stewart/13739/stats 5. ESPN「Brock Stewart Stats, Fantasy & News」 https://www.espn.com/mlb/player/_/id/32376/brock-stewart 6. シカゴ・カブス公式(移籍情報) https://www.mlb.com/cubs/news/cubs-acquire-brock-stewart 7. シアトル・マリナーズ公式(選手プロフィール) https://www.mlb.com/mariners/roster/players/brock-stewart