笠松競馬場(かさまつけいばじょう)は、岐阜県羽島市にある地方競馬の競走場で、正式には「岐阜県営笠松競馬場」と称されます。愛称は「笠松(かさまつ)」や「羽島の杜(はしまのもり)」などで親しまれ、1919年(大正8年)に開設されて以来、100年を超える歴史を誇る古参の地方競馬場です。場内外には豊かな緑が多く、周辺を流れる猪首川(いくびがわ)のせせらぎが訪れる人々に癒やしを与えています。

歴史と概要 笠松競馬場は、当初は私設としてスタートし、1923年(大正12年)には県営化されました。戦後の混乱期を乗り越えつつ、地域振興や観光資源としての役割を担い続け、1970年代以降は照明設備を整備してナイター競走を実施。以来、デイレースとナイターレースの両方を開催し、平日夜間でも多くのファンで賑わいます。競馬場の敷地面積は約147,000平方メートルで、馬場は周回1,200mのダートコースのみですが、水はけの良さと馬場整備の丁寧さで、雨天時でも比較的スムーズな開催を実現しています。

主な競走・イベント 笠松競馬場では、地方競馬全国協会(NAR)公認の重賞競走も定期的に行われます。代表的なレースには「全日本2歳優駿(JpnI)」「東海ダービー」「飛騨高山スプリント」などがあり、全国から強豪が集結。とくに全日本2歳優駿は翌年の中央競馬路線を占う重要な一戦として注目を集めています。また、地元の祭りや夏祭りと連動したイベントも数多く、家族連れやカップルが気軽に楽しめる施設となっています。

アクセス・周辺環境 最寄り駅は名鉄竹鼻線「笠松駅」で、岐阜駅から特急で約10分、駅から競馬場までは徒歩5分と非常に便利です。東海北陸自動車道岐阜各務原ICから車で約15分。また、土日・ナイター開催日には無料シャトルバスがJR岐阜駅や名鉄新那加駅から運行されるため、公共交通機関を利用したアクセスも容易です。場内には初めての方向けに初心者専用窓口や案内所、競馬教室が設置され、気軽に馬券購入や競走観戦の方法を学べます。

施設・設備 場内には本場馬券発売所、ナイター照明、パドック、売店、レストラン、キッズスペース、喫煙所、無料Wi-Fiスポットなどが整備されています。特にパドックは観客席から近く、大きなガラス越しに馬の気配を直に感じることができる設計です。場外馬券場も併設され、中央競馬や他の地方競馬の馬券も購入可能。年間を通じて約100日間の開催が行われ、ファンにとって馴染み深い競馬場となっています。

地域貢献と今後の展望 笠松競馬場は地域経済への貢献に加え、子ども向け競馬教室や地元学校との連携授業、福祉団体とのコラボイベントなどを積極的に展開し、社会的役割を果たしています。また、施設の老朽化に対応した大規模改修計画やデジタル映像を活用したAI予想システムの導入構想など、次世代へ向けた取り組みが進行中です。今後も歴史と伝統を重んじつつ、新たな魅力を発信し続けることが期待されています。

特徴リスト ・周回距離1,200mのダートコースのみを採用し、馬場の水はけが良好 ・昼間開催とナイター開催の両方を実施、照明照度は地方競馬屈指 ・「全日本2歳優駿(JpnI)」や「東海ダービー」など、NAR重賞を定期開催 ・名鉄「笠松駅」から徒歩5分、無料シャトルバスも運行しアクセス良好 ・パドックが観客席に近接し、馬体を間近で観察できる設計 ・初心者向け案内所や競馬教室、場外発売所、無料Wi-Fiなど充実の施設 ・地元学校との連携授業や福祉イベントなど、地域社会貢献に積極的

参考文献・URL 1. 笠松競馬場公式サイト https://www.kasamatsu-keiba.com/ 2. Wikipedia「笠松競馬場」 https://ja.wikipedia.org/wiki/笠松競馬場 3. 地方競馬全国協会(NAR)公式サイト https://www.keiba.go.jp/guide/ticket/kasamatsu.html 4. じゃらんnet「笠松競馬場(岐阜県羽島市)」 https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000194606/ 5. トリップアドバイザー「笠松競馬場」口コミ・観光情報 https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1021621-d3205154-Reviews-Kasamatsu_Racecourse-Hashima_Gifu_Prefecture_Tokai_Chubu.html 6. 羽島市観光協会「笠松競馬場周辺ガイド」 https://www.hashima-kankou.jp/kanko/kasamatsu-keiba.html

投稿者 wlbhiro

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