菊池雄星(きくち ゆうせい)は、日本とアメリカを股にかけて活躍するプロ野球選手で、右投左打の本格派投手です。岩手県奥州市出身で、花巻東高等学校時代から全国的な注目を集め、2008年のドラフト会議で西武ライオンズから1位指名を受けて入団しました。その後は「最速157キロ」の速球と多彩な変化球を武器に日本プロ野球(NPB)で活躍し、2018年末にはポスティングシステムを利用してメジャーリーグ(MLB)のシアトル・マリナーズに移籍。現在はトロント・ブルージェイズ傘下やシーズン中に所属球団を変えながらも、国際舞台でもその実力を示し続けています。

花巻東高校時代には、全国高等学校野球選手権大会(甲子園)でエースとして2度の準優勝を経験。最速151キロを計測し、全国屈指の高校生投手として名を馳せました。2008年に西武に入団後は、2年目の2009年から一軍登板を果たし、ルーキーながら先発ローテーションに名を連ねます。2013年からはエース格としてチームを牽引し、同年のベストナインや最多勝利、最優秀防御率など数々の個人タイトルを獲得しました。

2019年にマリナーズへ移籍すると、メジャーリーグ初年度から先発として定期的にマウンドに立ち、得意のスライダーやカーブ、フォーシームで三振を奪いました。2021年からはトロント・ブルージェイズやシアトル・マリナーズ傘下でマイナーリーグでもプレーしながら、MLB復帰を目指してリハビリと調整を行います。国際大会にも出場経験があり、2017年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表にも選ばれました。

強肩から放たれる力強いストレートは、メジャー打者にも通用するポテンシャルを持ち、コントロールと球種の多様性を兼ね備えています。どんな状況でも冷静に投球を組み立てる姿勢と、勝負強いピッチングは、日本だけでなくアメリカでも高く評価されてきました。これまでのNPB通算成績は100勝近く、防御率2点台後半を記録。メジャーでも50登板以上を経験するなど、その実績は日本人投手として屈指のものといえます。

今後はMLBでの完全復帰を目指しつつ、将来的には日本球界への復帰や指導者としてのキャリアも期待されています。世界屈指の投手として認知されている菊池雄星は、これからも日本のプロ野球界にとって重要な存在であり続けるでしょう。

主な特徴 1. 最速157キロを誇る直球力 2. 多彩な変化球(スライダー、カーブ、チェンジアップ等)を駆使 3. 冷静沈着なマウンドコントロール 4. シーズン通算で安定した先発ローテーション入り 5. 国際大会(WBC等)での実戦経験 6. メジャーリーグでの先発経験 7. 肩と肘の強靭さによる長いシーズン連続先発能力

参考文献 1. 「菊池雄星」, Wikipedia日本語版, https://ja.wikipedia.org/wiki/菊池雄星 2. 「Yusei Kikuchi Stats, Fantasy & News」, MLB公式サイト, https://www.mlb.com/player/yusei-kikuchi-543416 3. 「Yusei Kikuchi Stats」, Baseball-Reference, https://www.baseball-reference.com/players/k/kikucyu01.shtml 4. 「菊池雄星投手成績」, NPB公式サイト選手情報, https://npb.jp/bis/players/11115138.html 5. 「【MLB通信】菊池雄星、メジャーで見せたストレートの威力」, スポーツナビ, https://sports.yahoo.co.jp/baseball/mlb/players/26147 6. 「菊池雄星 インタビュー記事」, 週刊ベースボールONLINE, https://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20220224-10

投稿者 wlbhiro

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