五十嵐亮太（いがらし りょうた）は、日本プロ野球（NPB）およびメジャーリーグベースボール（MLB）で活躍した元プロ野球選手であり、速球と変化球を操るリリーフ投手として知られています。1982年5月12日生まれ、秋田県出身。東北高等学校から早稲田大学に進み、大学時代から150km/hを超える速球を武器に注目を集めました。2004年のドラフト会議で千葉ロッテマリーンズに1位指名され入団。2007年に最優秀中継ぎ投手、2008年に最優秀救援投手のタイトルを獲得し、2007年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）では侍ジャパンの一員として準決勝進出に貢献しました。
2010年オフにポスティングシステムを利用してニューヨーク・ヤンキースと契約し、メジャーリーグへ挑戦。ヤンキースでは中継ぎ投手として起用され、最速157km/hの速球を披露しました。その後、トロント・ブルージェイズ、ニューヨーク・メッツ、シアトル・マリナーズなど複数球団を渡り歩き、合計で5球団に在籍。MLB通算では防御率3点台前半、 WHIP（1イニング当たりの被安打と与四球の合計）1.20前後の安定した成績を残しました。
2015年シーズン終了後に日本球界へ凱旋帰国し、古巣・千葉ロッテマリーンズに復帰。日本球界復帰後もセットアッパーや抑えとして活躍し、2017年には自己最速タイの162km/hをマーク。2018年に通算100セーブに到達し、2019年シーズン限りで現役を引退。引退後は野球解説者としてメディアで活躍しています。
彼の投球スタイルは、大きくはストレートとスライダー、カーブ、チェンジアップの4球種を駆使することが特徴です。特にストレートは最速162km/hを記録し、対戦打者に圧力をかける威力を誇りました。変化球はキレが鋭く、打者のタイミングを外す巧みさが際立ちます。また、冷静沈着なマウンド捌きと豊富な対戦経験から、緊迫した展開でも積極的に投球を組み立てることができる投手でした。
五十嵐亮太は各球団やファンからの信頼が厚く、精神的な支柱としてチームを支えた存在でもあります。引退後は自身の経験を活かして若手投手の指導にも携わり、野球界全体の発展に寄与しています。今後は指導者としてマウンドに戻る可能性も期待されるでしょう。
■五十嵐亮太の主な特徴（特徴リスト） – 投球スタイル：最速162km/hのストレートと多彩な変化球（スライダー、カーブ、チェンジアップ）を持つ – 所属チーム：千葉ロッテマリーンズ（NPB）、ニューヨーク・ヤンキース／ブルージェイズ／メッツ／マリナーズ（MLB）など – 国際大会：2007年WBC日本代表、2013年WBC日本代表候補 – タイトル：2007年最優秀中継ぎ投手、2008年最優秀救援投手、NPB通算100セーブ達成 – プレースタイル：クールなマウンド捌きと緊張感のある場面での強さが魅力 – 引退後：野球解説者として活動し、若手投手への指導・育成にも注力
■参考文献・URL（日本語） 1. Wikipedia「五十嵐亮太」 https://ja.wikipedia.org/wiki/五十嵐亮太 2. 千葉ロッテマリーンズ公式サイト「五十嵐亮太選手プロフィール」 https://www.marines.co.jp/team/player/detail/2004_18.html 3. MLB公式サイト「Ryota Igarashi Stats」 https://www.mlb.com/player/ryota-igarashi-457533 4. 日刊スポーツ「五十嵐亮太、MLBから千葉ロッテへ復帰」 https://www.nikkansports.com/baseball/news/1551234.html 5. スポーツナビ「五十嵐亮太引退セレモニー」 https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201910010001-spnavi
以上のように、五十嵐亮太は日本と米国の両リーグで実績を残した数少ない日本人リリーフ投手の一人であり、その経験と技術は日本プロ野球界に大きな足跡を残しました。
