「ストーンズ」は、イギリス出身の伝説的ロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」(The Rolling Stones)の通称です。1962年にロンドンで結成され、ミック・ジャガー(ボーカル/ハーモニカ)、キース・リチャーズ(ギター/ボーカル)、チャーリー・ワッツ(ドラムス)、ビル・ワイマン(ベース)、ブライアン・ジョーンズ(マルチ楽器)らがオリジナル・メンバーとして活動を始めました。1960年代初頭のブリティッシュ・ビート・ブームの中で急速に人気を獲得し、一方でブルースやロックンロール、リズム&ブルースを大胆に消化したサウンドが若者の支持を集め、“反逆のロックバンド”としてのイメージを確立しました。
1965年のアルバム『アウト・オブ・アワ・ヘッズ』収録の大ヒット曲「(I Can’t Get No)Satisfaction」を皮切りに、1971年の『Sticky Fingers』や1972年の『Exile on Main St.』など数々の名盤を世に送り出します。70年代以降もメンバーの交代やドラッグ問題、法律的トラブルを乗り越えながら精力的にツアーを重ね、スタジアム規模の大観衆を動員し続けました。彼らのライブ・パフォーマンスはエネルギッシュかつ自由奔放で、ミック・ジャガーのステージ上での動きやキース・リチャーズのスライド・ギター、リズム隊のタイトなグルーヴが世界中のファンを熱狂させています。
1980年代〜2000年代にかけても、バンドは精力的に新作を発表しつつワールドツアーを行い、多くの後続アーティストに影響を与えました。2004年にはロックの殿堂入りを果たし、2012年には結成50周年を記念したワールドツアーを成功させました。2010年代にはドラマーのチャーリー・ワッツが長年にわたり支えてきたリズムを刻みましたが、2021年に他界。現在のラインナップはミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロン・ウッドのトリオ体制を中心とし、ステージによってサポート・メンバーが参加します。
ローリング・ストーンズは、単なるロックバンドの枠を超え、音楽史における文化的現象として位置づけられています。ライブアルバムや編集盤を含めた総売上は2億枚以上、世界各地で再評価が進む中、映像作品やドキュメンタリー映画も多数制作され、後世にその軌跡と熱狂が語り継がれています。これからも「ストーンズ」の名はロックの歴史とともに輝き続けるでしょう。
【特徴】 1. ブルースとロックンロールの融合:シカゴ・ブルースやアメリカ南部の音楽を自らのスタイルに昇華した。 2. カリスマ的フロントマン:ミック・ジャガーの華麗なパフォーマンスとステージ上の動き。 3. 独特のギターワーク:キース・リチャーズのオープン・チューニングやスライド奏法が生むリフ。 4. ワールドツアーの先駆け:1960年代から大型スタジアムツアーを行い、ロックのライブ文化を牽引。 5. 長寿バンドとしての貫禄:結成60周年を超えた現在も新曲発表やツアーを継続。 6. 社会的・政治的メッセージ:20世紀後半の反体制文化や若者文化を背景にした楽曲やステージ演出。 7. 多彩な音楽性:ロック、ブルース、ファンク、レゲエなど幅広いジャンルを取り入れたレパートリー。
【参考文献・ウェブサイト】 1. ローリング・ストーンズ公式サイト(英語) https://rollingstones.com/ 2. Wikipedia日本語版「ローリング・ストーンズ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/ローリング・ストーンズ 3. UNIVERSAL MUSIC JAPAN 「ローリング・ストーンズ」 https://www.universal-music.co.jp/rollingstones/ 4. Rolling Stone JAPAN 「ローリング・ストーンズ」タグ一覧 https://rollingstonejapan.com/tag/ローリング・ストーンズ 5. AllMusic “The Rolling Stones” https://www.allmusic.com/artist/the-rolling-stones-mn0000894465