コニカミノルタ株式会社(Konica Minolta, Inc.)は、主にオフィス向け複合機や産業用測定機器、医療用画像診断装置などを開発・製造・販売する日本発の多国籍企業です。1936年に全天候型撮影用フィルムメーカーとして創業したコニカと、1873年創業の写真材料メーカー・ミノルタが2003年に合併し、現在の社名で新たにスタートしました。以来、フィルム事業から事務機器・複合機事業へと事業構造を大きく転換し、デジタル技術とオフィスソリューションを中核に据えた経営を進めています。
現在では「当社グループ一体となって新たな価値を創造し、持続可能な社会の実現に貢献する」という企業ミッションのもと、以下の領域で事業を展開しています。第一に、オフィス向けドキュメントソリューション。高性能なプリンター・複合機を軸に、クラウド連携やワークフロー自動化を実現するソフトウェアサービスを提供しています。第二に、産業分野向け計測機器・センシングソリューション。精密な色彩測定、表面形状計測や3Dスキャンに関する光学式センサー群が多くの製造業で品質管理を支えています。第三に、ヘルスケア領域。医療用X線画像診断装置や超音波計測機器などを通じて、診断の質向上と医療現場の効率化に寄与しています。
グローバルに展開する拠点と販売チャネルを強みに、約140の国と地域で製品・サービスを提供しています。また、環境負荷低減や脱炭素社会の実現に向けて、自社製品のライフサイクル全体でエコデザインを推進。再生可能エネルギー導入、プラスチック削減、製品リサイクル体制の強化などを進めています。さらに、AIやIoT技術を組み合わせた新しいソリューション開発にも注力し、「スマートワークプレイス」や「スマートファクトリー」の実現をサポート。顧客の現場課題を可視化し、業務の最適化と生産性向上を一体的に実現するプラットフォームを提供しています。
研究開発では、オプティクス(光学)やマテリアルサイエンス、画像処理技術をコアに、産学官連携プロジェクトにも参画。5G/6G時代に求められる高速通信向け部品や、自動運転車両※1用センシング技術など、新領域への応用研究を推進しています。経営体制としては社長直轄のサステナビリティ推進室を設け、環境・社会・ガバナンス(ESG)を企業戦略の中核に据えた経営を実践中です。
このように、コニカミノルタは創業以来培ってきた光学・フィルム技術を基盤としつつ、デジタル化が進む現代社会においてオフィス、産業、医療の各分野で競争力の高いソリューションを提供し、グローバルに成長を続けています。今後もDX(デジタルトランスフォーメーション)とサステナビリティを両輪に、社会的課題の解決に取り組みながら、新たな価値創造を目指します。
<主な特長(機能・強み)> 1. 高速・高画質オフィス複合機:AIとIoTを活用し、印刷/スキャン業務の自動化やセキュリティ強化を実現。 2. 先端センシング技術:色彩・表面形状・3D形状など、多様な産業向け計測ニーズに応える光学センサーを提供。 3. 医療用画像診断装置:X線・超音波・内視鏡システムなどにより、医療現場の診断精度と業務効率を向上。 4. サステナビリティ経営:脱炭素・エコデザイン・リサイクルシステム構築など、製品ライフサイクル全体で環境負荷低減に注力。 5. グローバルネットワーク:140以上の国・地域での販売・サービス体制により、地域特性に即したサポートを実施。 6. 研究開発力:オプティクス、マテリアル、AI画像処理などのコア技術をベースに、新産業分野への応用研究を推進。
<参考文献・参照サイト> 1. コニカミノルタ「会社情報」公式サイト https://www.konicaminolta.jp/about/ 2. コニカミノルタ「サステナビリティ」サイト https://www.konicaminolta.jp/sustainability/ 3. Wikipedia「コニカミノルタ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/コニカミノルタ 4. 日経電子版「コニカミノルタ最新ニュース」 https://www.nikkei.com/companies/Konica-Minolta/ 5. TechTarget「コニカミノルタのDXソリューション」 https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/articles/2001/ 6. ITmedia エンタープライズ「コニカミノルタ業務効率化事例」 https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1907/30/news020.html
