フルッタフルッタ株式会社（証券コード：2659）は、アサイーやゴジベリーなど南米原産のスーパーフードを活用した飲料・食品の企画開発、輸入販売を主力とする日本の企業です。2008年の創業以来、東京・渋谷を拠点に“フルッタフルッタ”ブランドを立ち上げ、アサイーボウルや各種スムージーを全国の百貨店・量販店・ネット通販を通じて提供しています。2015年には東証マザーズに新規上場を果たし、以降は健康志向の高まりを背景に株価の注目度が増しています。
【事業内容と株価の概要】 フルッタフルッタは南米産アサイーを中心に、加工食品や飲料の製造・販売を行うほか、自社カフェ「アサイーカフェ」を首都圏を中心に展開しています。売上高は毎期25億～30億円程度で推移し、営業利益率は5％前後です。株価は2015年の東証マザーズ上場時に公募価格1,000円でスタートし、その後、健康食品ブームや新規店舗展開などに伴い最高2,000円台に到達した時期もありました。2024年6月現在の株価は約1,200円前後で、時価総額は約50億円規模に留まっています。
株価変動の要因としては、以下のようなポイントが挙げられます。まず、健康志向やスーパーフード市場の拡大が追い風となる一方、原材料であるアサイーの国際相場や為替変動による仕入コストの増減リスクが存在します。次に、新業態カフェの出店戦略やEC強化策が市場の評価を左右します。さらに、通期業績の予想と実績の差異、さらには国内外の競合他社の動向も株価のボラティリティを高める要素です。
中長期的には、健康食品市場の成長トレンドを享受しつつ、海外進出や新商品の開発によって収益基盤を強化できるかが株価上昇のカギとなります。一方で、同社の売上高水準が大企業に比べて相対的に小さいため、大口投資家の売買による株価変動リスクも無視できません。
特徴を整理すると、フルッタフルッタの株価には以下のような要素があります。
1. 上場市場・証券コード： 東証グロース（旧マザーズ）／2659 2. 主要事業： 南米原産スーパーフード（アサイー等）の輸入・加工・販売およびカフェ運営 3. 株価推移： 上場来高値約2,000円台／2024年6月現在約1,200円前後 4. 時価総額規模： 約50億～60億円（変動あり） 5. 配当・株主還元： 無配当または少額配当を基本とし、成長投資を優先 6. リスク要因： 国際相場・為替変動、店舗出店ペース、競合環境 7. 中長期成長性： 新商品開発・海外展開の成否に依存
以上のように、フルッタフルッタ株式会社の株価は、健康志向・スーパーフード市場の追い風を受けつつも、原材料調達コストや競争激化によるリスクが混在する局面にあります。投資判断にあたっては、同社の業績動向やIR情報、さらには市場全体の健康食品トレンドを併せて注視することが重要です。
【参考文献・URL】 1. フルッタフルッタ株式会社 公式IRサイト https://www.fffjapan.com/ir/ 2. Yahoo!ファイナンス「フルッタフルッタ（2659.T）」株価情報 https://finance.yahoo.co.jp/quote/2659.T 3. 日本取引所グループ（JPX）上場企業情報 https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/ 4. 日経会社情報DIGITAL「フルッタフルッタ」 https://company.nikkei.com/atcl/compinfo/?symbol=2659 5. Bloomberg「Fruta Fruta Co Ltd (2659:JP)」 https://www.bloomberg.co.jp/quote/2659:JP 6. Reuters「FRUTA FRUTA CO LTD」 https://www.reuters.com/companies/2659.T 7. Investing.com「2659株価 フルッタフルッタ」 https://jp.investing.com/equities/fruta-fruta Co-Ltd
