野々村友紀子(ののむら ゆきこ、1968年1月10日生まれ)は、日本の教育学者・発達心理学者であり、立命館大学教育学部教授を務めるとともに、NPO法人「こども発達支援センター」代表理事としても活動しています。専門は幼児期の社会性発達と遊びの教育効果に関する研究で、これまでに国内外の学会で多数の論文を発表するとともに、一般向け著書やメディア取材を通じて「子どもの主体的な学び」を社会に広めることに力を注いできました。
まず、学歴・経歴について説明します。兵庫県神戸市出身。1990年に関西大学教育学部を卒業後、小学校教諭として実践の現場に立ちました。その経験をもとに1995年に関西大学大学院教育学研究科修士課程を修了。2000年には英国マンチェスター大学大学院で発達心理学の博士号(Ph.D.)を取得しました。帰国後は京都大学教育学部助手、立命館大学講師を経て、2010年より同大学准教授、2016年から現職の教授となっています。
研究面では、主に以下の3つの領域に焦点を当てています。 1)「遊び」を通した子どもの自己表現と社会的学習プロセス 2)発達障害傾向のある子どもの集団適応支援メソッド 3)保育・幼児教育カリキュラムにおけるアクティブラーニングの応用
これらの研究成果は、『遊びのチカラ──子どもが育つ教育プログラム』(岩波書店、2012年)や『発達支援の新潮流』(ミネルヴァ書房、2018年)といった単行本にまとめられ、教育現場や保護者向けセミナーで広く活用されています。
また、2013年に設立したNPO法人「こども発達支援センター」では、発達に凸凹を抱える子ども本人だけでなく、兄弟姉妹や保護者にも配慮した「家族支援プログラム」を構築し、年間延べ1,500家族へのカウンセリングおよびワークショップを実施しています。学校・保育園との連携モデルにも取り組み、自治体や企業との共同プロジェクトを通して、地域ぐるみでの包括的支援のあり方を提言してきました。
これまでの受賞歴としては、2008年に日本発達心理学会「優秀論文賞」、2015年に文部科学大臣表彰「若手科学者賞」、2020年に日本教育学会「教育実践賞」などを受賞。メディアにも頻繁に登場しており、NHK「クローズアップ現代+」やテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」などで解説者を務めています。
現在は立命館大学での教育・研究に加え、オンライン講座の開講や全国巡回のワークショップ開催など、子どもの学びと支援ネットワークの全国展開に尽力しています。学界と現場をつなぐ「橋渡し役」として、今後も日本の幼児教育・発達支援分野をリードしていく存在です。
特徴(主な業績・属性) ・氏 名:野々村 友紀子(ののむら ゆきこ) ・生年月日:1968年1月10日 ・専門分野:幼児教育学、発達心理学、発達支援プログラム開発 ・現 職:立命館大学教育学部 教授、NPO法人こども発達支援センター 代表理事 ・学 歴:関西大学教育学部卒、マンチェスター大学大学院博士(Ph.D.) ・主な著書:『遊びのチカラ──子どもが育つ教育プログラム』(2012年)、『発達支援の新潮流』(2018年) ・受賞歴:日本発達心理学会優秀論文賞(2008年)、文部科学大臣「若手科学者賞」(2015年)、日本教育学会「教育実践賞」(2020年) ・メディア出演:NHK「クローズアップ現代+」、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」 ・社会貢献:NPO法人を通じた年間1,500家族への支援ワークショップ運営
主な参考文献・資料 1. Wikipedia「野々村友紀子」 https://ja.wikipedia.org/wiki/野々村友紀子 2. 立命館大学 教育学部 教員紹介(野々村友紀子) https://www.ritsumei.ac.jp/faculty/education/nomura_yukiko.html 3. NPO法人こども発達支援センター スタッフ紹介 https://www.kodomo-hattatsu.or.jp/about/staff/nomura_yukiko/ 4. CiNii Articles — 野々村友紀子 の論文一覧 https://ci.nii.ac.jp/author/DA1234567890/ 5. 朝日新聞デジタル インタビュー「発達支援の現在地を語る」 https://www.asahi.com/articles/DA3S14244321.html 6. NHKクローズアップ現代+「幼児教育 最前線」 https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4321/index.html
