内藤哲也(ないとう てつや、1982年6月22日生まれ、東京都葛飾区出身)は、新日本プロレスに所属するプロレスラーであり、リングネームも本名の「内藤哲也」をそのまま使用している。2006年に新日本プロレスの「NEVER少年隊」よりデビュー後、2010年から2012年にかけてメキシコのCMLL(コントラ・メキシコ・リブレ・リミターダ)へ遠征し、現地でルチャ・リブレの技術を習得。同団体での活動を通じて「Destiny」や「La Sombra」などのニックネームでも知られるようになった。
2012年に日本へ帰国後は、新たに“カーフヘッド”風のフェイスペイントを施し、強烈なキャラクター転換を図った。しかし、次第にファン投票などで低評価を受けたことから一時期スランプに陥る。それを乗り越えた2015年、メキシコの人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス(Los Ingobernables)」から着想を得た「LIJ(Los Ingobernables de Japon)」を結成。メンバーには後にSANADA、EVIL、BUSHI、内藤自身らが加わり、日本国内においても独自のカリスマ性と派閥文化を築き上げた。
内藤は“トランキーロ(Tranquilo=落ち着け)”という言葉と独特のリングアピール、そして“ストロングスタイル”にルチャ・リブレ要素を融合させた攻防で多くのファンを魅了している。2016年には新日本プロレス・ニュージャパンカップ優勝、さらに2017年にはG1クライマックスを制覇。IWGPインターコンチネンタル王座を6度も奪取し、当時の最多キャリア記録を樹立した。IWGPヘビー級王座も2度獲得しており、団体のエース格として長期間トップを走り続けている。
リング外では、自身が中心となるYouTubeチャンネル「トランキーロ・レーベル」を立ち上げ、プレイリストやトーク企画を通じてファンとの交流を深めるなど、マルチに活動。選手としての実力だけでなく、プロモーションやSNS運用にも積極的な一面を見せている。また、ファッション業界からの注目も高く、アパレルブランドとのコラボレーションやモデル出演、雑誌の表紙登場など、プロレス外のシーンでも影響力を拡大中だ。
2019年以降もLIJの牽引役としてチームの結束を高めつつ、後進の育成にも力を注いでいる。2020年代に入ってからは、迎撃スタイルの磨き上げや新技の実戦投入など、さらなる進化を見せており、今なお日本のプロレス界を代表するスターとして活躍を続けている。
特徴(フィーチャー) 1. トランキーロ・キャラクター 「落ち着け」を意味する“トランキーロ”をキーワードにした独自のリングアピールと所作。 2. ルチャ・リブレ融合スタイル メキシコ遠征で得た高空技や宙返りムーブをストロングスタイルに取り入れたファイトスタイル。 3. LIJ(ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン)結成 2015年に結成した派閥で、EVIL、SANADA、BUSHIらとの個性的なグループワークを展開。 4. 多彩なタイトル獲得歴 IWGPインターコンチネンタル王座6回、IWGPヘビー級王座2回、NEVER無差別級王座1回など。 5. G1クライマックス&ニュージャパンカップ優勝 2016年ニュージャパンカップ、2017年G1クライマックスを制し、団体の頂点に立った。 6. マルチメディア展開 YouTubeチャンネル「トランキーロ・レーベル」運営やSNSでの情報発信、ファッションコラボも実施。 7. 後進育成への取り組み LIJメンバーとの合同練習や若手選手へのアドバイスを通じ、団体全体の底上げに貢献。
参考文献・参考URL(日本語) 1. Wikipedia「内藤哲也」 https://ja.wikipedia.org/wiki/内藤哲也 2. 新日本プロレス公式プロフィール「内藤哲也」 https://www.njpw.co.jp/profile/708 3. プロレスリング・マガジン スポルティーバ「内藤哲也インタビュー」 https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/othersports/2017/09/01/_split_137/ 4. YouTube公式チャンネル「Tranquilo Label(トランキーロ・レーベル)」 https://www.youtube.com/channel/UC3gRW1R6S6yRht93g9bIYGA 5. Cagematch(英語・一部日本語)「Tetsuya Naito」データベース https://www.cagematch.net/?id=2&nr=7169 6. 東京スポーツ プロレス面「内藤哲也 特集記事」 https://www.tokyo-sports.co.jp/prores/ 7. 新日本プロレスリング・ジャーナル『Road to Tokyo Dome』バックナンバー ※書籍の詳細は団体公式通販サイト等をご参照ください。
