国士舘大学（こくしかんだいがく）は、東京都世田谷区に本部を置く私立大学です。1934年（昭和9年）に大学令によって官立大学と同等の「専門学校」（大学部）として認可され、1949年（昭和24年）に新制大学「国士舘大学」として発足しました。その起源は、1880年（明治13年）に設立された「潔斎義塾」（武道・学問の修養所）に遡るとされ、武道精神を重視しつつ幅広い学識を育む伝統を今に伝えています。
私立大学としては比較的歴史が長く、キャンパスは世田谷のほか、町田、横浜・青葉台、神奈川県相模原の４拠点に展開。いずれも都市型キャンパスであり、アクティブラーニング施設、グローバルラウンジ、体育館、武道場、図書館などを完備しています。特に総合体育施設と武道場は国内屈指の規模を誇り、オリンピック選手や国際大会メダリストを多数輩出してきたスポーツ大学としての側面を持ちます。
学部構成は法学部・政経学部・経営学部・文芸学部・理工学部・体育学部・グローバル・リベラルアーツ学部など多彩で、大学院には法学研究科、経済学研究科、経営学研究科、理工学研究科、体育学研究科、芸術学研究科などが置かれています。2024年度現在、全学学生数は約17,000名、教職員数は約1,300名です。
教育理念の柱は「人間教育」と「社会貢献」。戦前から継承される武道の「至誠」「勇気」「克己」「礼節」といった精神を醸成しつつ、法学や経済学、工学、語学、芸術などの専門知識・技能を修得させることを通じて、未来を切り拓く人材を育成します。また、キャリア支援センターや留学生オフィスを通じて、就職・進学・海外留学を包括的にサポートしています。
研究面では、国際比較法、環境エネルギー工学、スポーツ科学、地域文化研究など多様な分野で産学官連携プロジェクトを推進。東京都や地方自治体、企業との共同研究や、海外大学との協定などを通じてグローバルな研究環境を整備しています。
キャンパスライフは非常に活発で、学友会（学生自治会）、体育会サークル、文化系サークル、ボランティア活動など多様な課外活動が盛んです。毎年秋に開催される「一教一祭」は各学部が趣向を凝らした企画を発表し、地域住民も参加する一大イベントとして知られています。こうした活動を通じて、学生はリーダーシップや協働力、創造力を培います。
主な卒業生には、オリンピック柔道金メダリスト、陸上競技日本代表、著名な政治家・行政官、実業界リーダー、文化人などが名を連ねます。これまでの卒業生数は約20万人を超え、社会各界で活躍しています。
国士舘大学は、長い伝統に裏付けられた「武道・武術に基づく人間教育」と、現代社会が直面する課題に応える「実践的・国際的教育研究」を両立させることにより、持続可能な社会の創造に貢献し続けています。
【国士舘大学の主な特徴（5点以上）】 ・武道精神を基盤とした人間教育の伝統を継承 ・東京都世田谷・町田・横浜・相模原の4キャンパスによる都市型教育環境 ・法学部、経営学部、理工学部、体育学部など多彩な学部・大学院を擁する ・オリンピック選手や国際大会メダリストを輩出するスポーツ科学の強み ・産学官連携や国際協定による研究・留学支援体制の充実 ・学生自治会や文化系・体育会サークルによる活発な課外活動
【参考文献・情報サイト】 1. 国士舘大学 公式サイト ― 大学概要 https://www.kokushikan.ac.jp/about/ 2. Wikipedia「国士舘大学」 https://ja.wikipedia.org/wiki/国士舘大学 3. 文部科学省「私立大学等データブック」 https://www.mext.go.jp/content/2023_data.pdf 4. 国士舘大学「スポーツセンター」紹介ページ https://www.kokushikan.ac.jp/campuslife/facilities/sports/ 5. 国士舘大学「グローバル・リベラルアーツ学部」 https://www.kokushikan.ac.jp/faculty/gla/ 6. Campus Life – 国士舘大学学友会 https://gakuyoukai.kokushikan.ac.jp/
