高知大学（こうちだいがく）は、1949年に設立された日本の国立大学法人で、高知県高知市と南国市にキャンパスを置いています。前身は高知師範学校や高知技術専門学校、農林専門学校などで、多様な学問分野を統合して発足しました。教育学部、理工学部、農学部、医学部、地域協働学部などの学部構成をもち、学部学生約5,000名、大学院学生約800名が学んでいます。海洋生物資源、環境保全、地域創生、健康医療、情報工学などを中心に、学際的かつ実践的な研究教育を推進している点が特徴です。
高知県は山と海に囲まれた自然豊かな地域であり、高知大学もその立地を活かして「地域とともにある大学」を基本理念としています。特に一次産業との連携や、地域の中小企業、自治体、住民との協働による課題解決を重視し、フィールドワークやインターンシップを通じた実践教育を行っています。また、国際交流にも力を入れており、アジアやヨーロッパの大学と協定を結び、交換留学や共同研究を展開しています。
キャンパスは大きく分けて、「旭キャンパス」（高知市）と「物部キャンパス」（南国市）の二つがあります。旭キャンパスには教育学部、法文学部、地域協働学部、医学部付属病院などがあり、物部キャンパスには理工学部や農学部の大規模な実験施設・実習場が整備されています。近年はスマート農業や再生可能エネルギー、IoT技術を活用した研究プロジェクトにも注力し、地域課題の解決と最先端技術の開発を両立させています。
また、学生支援にも力を入れており、少人数教育を基本としたゼミナールやプロジェクト型授業、教員や先輩学生によるチューター制度、キャリア支援プログラムなどが充実しています。外国語教育センターや人間総合科学研究科と連携し、グローバル人材の育成にも注力。地域社会や企業とのネットワークを活用して、卒業後の就職支援や起業支援、研究シーズへのマッチングなど、多彩なサポートを提供しています。
総じて、高知大学は「地域と世界をつなぐ架け橋」として、自然豊かな環境をフィールドとしながら、教職員と学生が一体となって学び・研究・社会貢献を行う大学といえます。地方創生やSDGs（持続可能な開発目標）の達成に寄与しつつ、国内外に開かれた学術拠点として、今後もさらなる発展が期待されています。
■ 主な特徴（5項目以上） 1. 地域密着型のフィールドワークと課題解決学習を重視 2. 海洋生物資源・環境保全・農林水産業連携などの実践的研究 3. 旭キャンパス（文系・医学系）と物部キャンパス（理工・農学系）の二拠点体制 4. 海外大学との交換留学・共同研究協定による国際交流推進 5. 少人数ゼミ・チューター制・キャリア支援プログラムなど学生支援が充実 6. スマート農業や再生可能エネルギーなど先端技術開発プロジェクト
■ 参考文献・資料（URL付き） 1. 高知大学公式サイト https://www.kochi-u.ac.jp/ 2. Wikipedia「高知大学」 https://ja.wikipedia.org/wiki/高知大学 3. 文部科学省「国立大学法人一覧」 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/detail/1373306.htm 4. Times Higher Education（THE）世界大学ランキング – 高知大学ページ https://www.timeshighereducation.com/world-university-rankings/kochi-university 5. QS World University Rankings – 高知大学プロファイル https://www.topuniversities.com/universities/kochi-university 6. JREC-IN Portal（科学技術人材データベース） https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=4&ln=4&jn=12801&lnv=4&jv=10 7. 高知県公式サイト「高知大学の役割と連携」 https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/210201/kochi_univ.html
