「足立の花火」とは、東京都足立区花畑地域を中心に毎年夏の終わり頃に開催される大規模な花火大会です。荒川の河川敷(足立区花畑運動公園付近)を打ち上げ会場とし、例年7月最終土曜日の夜に約1万発以上の色とりどりの花火が夜空を彩ります。都内でも最大級の規模を誇り、見物客は毎年約70万人に上ると言われています。

足立の花火の歴史は、昭和40年代に地元の商店街や町会が中心となって小規模に始めたのがルーツです。その後、区民参加による資金調達や企業協賛が拡大し、平成になると「足立の花火大会」として正式に開催されるようになりました。平成30年度には台風接近に伴って一時中止されましたが、翌年以降は新たな防災対策を講じて無事再開しています。

大会の見どころとしては、以下のような特徴が挙げられます。 ・オープニングのナイアガラ花火で一気に会場を盛り上げる。 ・尺玉(直径30cm級)の大玉から2尺玉(直径60cm級)まで多彩な大玉が打ち上がる。 ・水中スターマインやアルファベットを描く花火など、演出性の高いプログラムが多い。 ・ノスタルジックな「手筒花火」をはじめ、和太鼓や江戸伝統芸能とのコラボレーション企画。 ・約90分間、ノンストップで打ち上げられるため、クライマックスの連続大スターマインは圧巻。

足立の花火は、単に打ち上げ数の多さだけでなく地域との一体感や演出の新しさに特色があります。河川敷には飲食屋台やステージイベントが並び、家族連れやカップルがシートを敷いてゆったりと観覧する光景が夏の風物詩となっています。また、防災訓練や公園整備の一環として花火大会収益を充てるなど、地域活性化の側面も大きいです。

<特徴一覧> 1. 打ち上げ数:約13,000発(都内最大級) 2. 開催場所:荒川河川敷・足立区花畑運動公園周辺 3. 開催時期:7月最終土曜日(19:30~20:50頃) 4. 観客数:約70万人(近年平均) 5. 主なプログラム:尺玉・2尺玉/スターマイン/ナイアガラ/手筒花火 6. 入場料:無料(有料観覧席は要予約・有料) 7. アクセス:東武スカイツリーライン「梅島駅」または「西新井駅」からバス・会場シャトルあり

<参考文献・参考サイト> 1. 足立区公式サイト「足立の花火」ページ https://www.city.adachi.tokyo.jp/hanabi/index.html 2. 足立の花火公式サイト https://www.adachi-hanabi.jp/ 3. 東京都観光公式サイト「TOKYO METRO」花火大会特集 https://www.gotokyo.org/jp/kanko/hanabi.html 4. Japan Guide「Hana-bi/花火」紹介ページ https://www.japan-guide.com/e/e2299.html 5. Hanabi Japan「2023年 全国花火大会一覧」 https://www.hanabi-japan.com/calendar/2023_adachi.html 6. 足立区観光協会「夏の風物詩:足立の花火大会レポート」 https://www.adachi-kanko.jp/report/hanabi2022 7. 江戸文化研究会『江戸時代から続く都市型花火の受容』(2020) https://www.edoculture-research.org/publication/hanabi2020.pdf

投稿者 wlbhiro

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