上沼恵美子(かみぬま えみこ、1955年5月13日生まれ)は、大阪府出身の日本の女性漫才師、タレント、司会者、ラジオパーソナリティである。旧姓は「野村」。上方漫才界の重鎮として長年にわたり活躍し、その明るいキャラクターと鋭いツッコミ、独特の関西弁トークで幅広い世代から支持されている。1975年に当時の恋人であった今夫の上沼恵三と「雅楽(うた)」を結成し漫才デビュー。1977年に二人は結婚し、1987年に夫の芸名を「上沼恵美子」に改名、自身も「上沼恵美子」という名前で活動を続けている。漫才コンビ解散後はピン芸人として、テレビ番組の司会やラジオ番組のパーソナリティに転身。特に『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)や『おしゃべりクッキング』(テレビ朝日)ではレギュラー司会を長年務め、そのトーク力と鋭い観察眼で番組を盛り上げた。
また、関西ローカルのみならず、全国ネットのバラエティ番組や情報番組にも多数出演。2010年代以降はフリーに転身し、フジテレビ系『バイキングMORE』やTBS系『サンデー・ジャポン』などにも出演。幅広い年代に向けて人生観や人間観、時事ネタに対する辛口コメントを発信し、時に賛否両論を巻き起こすこともあるが、それを含めて「正直で気さくなお姉さん」というイメージが定着している。ラジオではMBSラジオ『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』や『上沼恵美子のおしゃべり日曜日』などを担当し、リスナーとの距離感の近さ、視聴者の声を代弁する姿勢が高く評価されている。
私生活では1977年の結婚後、子どもをもうけておらず、仕事第一を貫いている。夫婦仲は良好と伝えられており、プライベートでも気さくな関西人として友人・知人が絶えない。受賞歴としては、MBS演芸奨励賞、上方お笑い大賞、文化庁芸術祭賞優秀賞など数々の栄誉に輝く。2019年には紫綬褒章を受章し、漫才やバラエティ界への長年の貢献が国からも認められた。
上沼恵美子のトークスタイルは、「飾らない人間味あふれる語り口」「的確かつ鋭いツッコミ」「豊富な人生経験に裏打ちされた深い洞察力」「聞き手を安心させる温かみ」「高いプロ意識と責任感」が特徴である。司会を務める番組では進行役に徹しつつ、自身の意見もはっきり示すことで、視聴者からの信頼を集めている。2020年代に入ってもなお精力的に活動を続け、テレビ・ラジオ出演は年間百本を超え、日本のエンターテインメント界にとって欠かせない存在である。
上沼恵美子の特徴(主なポイント)
1. 長年の漫才経験に裏打ちされた絶妙な間合いとツッコミ技術 2. 関西弁を活かした親しみやすいトークスタイル 3. 顔が見えない視聴者・リスナーをも楽しませる高いコミュニケーション能力 4. テレビ・ラジオ司会者としての確かな進行力と番組を盛り上げる演出眼 5. 人生経験に基づく辛口コメントと温かい励ましを同居させた独自のキャラクター 6. 芸能界・文化芸術界からの受賞歴多数(紫綬褒章、文化庁芸術祭賞など) 7. フリー転身後も全国ネット番組で需要が高く、幅広い層に影響力を持つ
参考文献・情報源(日本語) 1. MBSラジオ「上沼恵美子のおしゃべり日曜日」公式サイト https://www.mbs1179.com/emiko/ 2. 関西テレビ「快傑えみちゃんねる」番組概要 https://www.ktv.jp/emich/ 3. テレビ朝日「おしゃべりクッキング」公式サイト https://www.tv-asahi.co.jp/osyare/ 4. Wikipedia「上沼恵美子」 https://ja.wikipedia.org/wiki/上沼恵美子 5. 文化庁「令和元年度 文化勲章及び各種褒章受章者」 https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/2019/happyo_191106.html 6. ORICON NEWS「上沼恵美子インタビュー記事」 https://www.oricon.co.jp/news/xxxxx/ など(閲覧時期にご注意ください)
