沢口靖子(さわぐち やすこ、1965年6月11日生まれ)は、日本を代表する女優の一人である。東京都大田区出身。1984年に開催された「第9回東宝シンデレラ」コンテストでグランプリには届かなかったものの、多くの審査員から高い評価を受け、東宝芸能へ入所した。翌年、映画『ゴジラ』(1984年版)でヒロイン・由美子役を射止め、デビュー以降は映画、テレビドラマ、舞台、CMなど幅広いメディアで活躍を続けている。
女優としてのキャリア初期には、『セーラー服と機関銃‐卒業‐』(1986年)や『お茶漬けの味』(1988年)など、話題作への出演が相次いだ。1990年代には、テレビドラマ『金曜ドラマシアター』枠で主演した『まだまだあぶない刑事』やNHK大河ドラマ『太平記』への出演で実力を確立。特に1997年から続くテレビ朝日系列のドラマ『京都迷宮案内』シリーズでは、気品あふれる主人公・山村美紗役を長年にわたり演じ、視聴者からの絶大な支持を得た。
演技面だけでなく、その清楚で知的なイメージは学園ドラマやミステリー作品にもマッチし、多くの若手俳優や女優の憧れとされている。また声優としてアニメ映画への参加やナレーションも手がけ、舞台俳優としても一流の実績を誇る。2000年代以降も『警視庁捜査一課9係』『ドクターX~外科医・大門未知子~』など人気シリーズに脇役や特別出演で顔を見せ、幅広い世代に親しまれている。
プライベートでは書道や茶道を嗜む一方、英会話やガーデニングなど多彩な趣味を有し、インタビューでは「日々の学びを大切にし、生活の中から役作りのヒントを得ている」と語っている。私生活の落ち着いた暮らしぶりと、常に品格を失わない立ち振る舞いは、芸能界でも稀有な存在感を放つ。芸能生活40年を超えた現在も、女優としての探究心とプロフェッショナリズムは衰えを知らず、新たなジャンルへの挑戦を続けている。
これほど長きにわたり第一線で活躍し続ける女優は少なく、演技力や表現力の高さ、そして変わらぬ美貌と品格によって築かれたキャリアは、日本映画史・テレビドラマ史に刻まれるべきものと言える。これからも多彩な分野での活躍が期待される、まさに日本の国宝級女優である。
<主な特徴> 1. デビュー:1984年「第9回東宝シンデレラ」コンテスト入賞 → 映画『ゴジラ』(1984年)ヒロイン役 2. 代表作:テレビ朝日『京都迷宮案内シリーズ』、NHK大河ドラマ『太平記』、映画『セーラー服と機関銃‐卒業‐』 3. 受賞歴:日本アカデミー賞新人俳優賞(1985年)、毎日映画コンクール女優助演賞(1988年)など 4. 趣味・特技:書道(師範免許取得)、茶道(裏千家)、語学(英会話)、ガーデニング 5. 声優・ナレーション:アニメ映画やドキュメンタリー番組への参加実績多数
<参考文献・ウェブサイト> 1. 沢口靖子|Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/沢口靖子 2. ORICON NEWS「沢口靖子」プロフィール https://www.oricon.co.jp/prof/212286/ 3. allcinema(オールシネマ)「沢口靖子」 https://www.allcinema.net/person/114201 4. 映画.com「沢口靖子」 https://eiga.com/person/67747/ 5. Kinenote「沢口靖子」 http://www.kinenote.com/main/public/cinema/person.aspx?person_id=114201 6. 東宝芸能公式サイト「沢口靖子」プロフィール https://www.toho-ent.co.jp/actress/profile.php?id=325
