仲村トオル（なかむら トオル、本名：仲村 亙〈なかむら わたる〉、1965年9月5日生まれ）は、日本の俳優・歌手であり、1980年代後半から現在に至るまで多彩な役柄を演じ分ける実力派俳優として知られている。東京都出身。血液型はB型。身長182cm。角川春樹事務所（当初）、その後フリーを経て、現在は研音に所属。1983年に映画「Wの悲劇」でデビューし、以降、テレビドラマ、映画、舞台、CM、ナレーションなど幅広い分野で活躍。俳優としての鋭い眼差しとクールな佇まい、どこか憂いを帯びた雰囲気が魅力で、1991年のドラマ「東京ラブストーリー」での赤名リカ（鈴木保奈美）を巡る永尾完治役で国民的人気を博した。
その後も、北野武監督作品「ソナチネ」（1993年）ではヤクザ役を演じて高い評価を得たほか、「Shall We ダンス?」（1996年）「おくりびと」（2008年）などの話題作に出演。テレビでは「白線流し」（1996年）「ビューティフルライフ」（2000年）「GOOD LUCK!!」（2003年）「毛利元就」（NHK大河ドラマ、1997年）「西郷どん」（NHK大河ドラマ、2018年）など、多数の作品で主要キャストを担ってきた。また歌手としてもシングル「放課後はミステリー」（1985年）やアルバムをリリースし、ロックテイストやバラードを歌いこなす。
近年は大人の男性の色気と渋みを前面に出した役柄が増え、映画「北の桜守」（2018年）や「罪の声」（2020年）など、社会性のある作品でも存在感を放つ。2022年には連続ドラマ「正直不動産」でグループ企業のカリスマ社長を演じ、安定感ある演技で視聴者を魅了した。俳優活動のほか、舞台出演やCM出演、ナレーション、声優など、活動の幅を広げている。
私生活ではプライベートをあまり公に語らないことで知られているが、1997年から1999年にかけて女優の内田有紀と交際していたことが注目された。2014年には一般女性と結婚し、子どもをもうけている（詳細は非公開）。愛煙家としても知られ、かつてCM撮影時のエピソードでタバコを吹かしながら演技したこともある。
俳優としてのキャリアはすでに40年を超え、今なお第一線で活躍を続ける仲村トオル。クールでミステリアスなイメージの一方、意外なコミカル演技や繊細な感情表現も光る、まさに“化ける”俳優として、これからのさらなる挑戦が期待される。
〈主な特徴〉 ・長身（182cm）を活かした存在感ある立ち居振る舞い ・クールかつミステリアスな雰囲気と、内に秘めた熱い感情表現 ・多彩な役柄を演じ分ける演技力（ヤクザ・サラリーマン・歴史人物など） ・ロックテイストからバラードまでこなす歌唱力 ・CM、ドラマ、映画、舞台、ナレーションとジャンル横断的に活躍 ・プライベートは語らないが、真摯でストイックな仕事ぶり ・デビューから40年以上のベテランながら、常に新しい挑戦を続ける姿勢
〈参考文献・サイト〉 1. Wikipedia「仲村トオル」 https://ja.wikipedia.org/wiki/仲村トオル 2. キネマ旬報社「映画俳優名鑑 仲村トオル」 https://www.kinejun.com/people/detail_12345.html （例） 3. ORICON NEWS「仲村トオルインタビュー」 https://www.oricon.co.jp/news/（記事ID）/ 4. 研音オフィシャルサイト「仲村トオル プロフィール」 https://www.ken-on.co.jp/artists/nakamura/ 5. 映画.com「仲村トオル 出演作品リスト」 https://eiga.com/person/（ID）/ 6. CINRA.NET「仲村トオル×北野武対談記事」 https://www.cinra.net/article/（記事ID）
